CYBERDARK IMPACTのカードの中で私が注目したカードを10枚あげてみた。さらにこのセットの雑感にも簡単に触れてみた。まだ発売日以前だしネタバレ要素もあるので、興味のある方だけどうぞ。
第10位《サイバー・エスパー》
効果はなかなかおもしろいんだけど入るデッキがない。そして使われないカードは評価されない。
第9位《コンボファイター》
合計ダメージ3200は魅力的だけど、攻撃力があと100欲しかった。そうなれば環境に多数存在する攻1600を戦闘破壊できたのだから。
第8位《リバースディメンション》
バブーンデッキが除外デッキ相手にサイドから投入する程度か。しかし、発動タイミングが限られているので微妙かもしれない。
第7位《スナイプストーカー》
3分の2の確率で《サンダー・ブレイク》。この確率を高いと見るか低いと見るかで、このカードの対する評価は大きく変わる。私は失敗したときのしょんぼり感を味わいたくはないので、たぶん使わないだろう。
第6位《虚無魔人》
デッキ構築に制限が加わるものの、相手によっては非常に突き刺さる効果といえる。ただ、デッキに構築が制限されるということはメインデッキの形を変えざるを得ないので、環境が特殊召喚モンスターだらけにならない限り使われないと思われる。
第5位《ジャスティブレイク》
《デーモン・ソルジャー》が《サイバー・ドラゴン》の反撃から身を守るためのカード。攻1900モンスターを集めたバニラデッキで使うのであれば、自分のモンスターを破壊してしまうことはないと思うので、追加の《激流葬》のような感覚で使えるだろう。ただし、発動条件が意外に厳しいので、相手に悟られる可能性があるのが難点といえば難点か。
第4位《サイバー・ダーク・ホーン》
3種類の中ではこれが一番まともな効果だと思う。《仮面竜》を3枚使うアームド・ドラゴンデッキなどでしか使い物にならないだろうが、効果自体はかなり優秀。《サイバー・ドラゴン》を戦闘破壊できる可能性のある下級モンスターは、それだけで存在意義がある。
《仮面竜》を装備すれば攻2200の貫通持ちでさらに1度だけ戦闘破壊されない。最序盤では使い物にならないとはいえ、追加コストなしの下級モンスターにこれ以上何を望むのか。
第3位《レベルダウン!?》
主な目的は相手の除去回避。特に《王宮のお触れ》を張っている状況下での《ホルスの黒炎竜 LV8》に対して使うと効果的だろう。今までどうにもならなかった《ならず者傭兵部隊》や《月読命》に対する手段ができたことは、お触れホルスデッキにとっての追い風だろう。むろん、他のLVモンスターに対して使っても問題ない。
速攻魔法故に《ディメンション・マジック》のような使い方ができる。相手の《炸裂装甲》をスカしたり、追撃に使えたりと汎用性は高い。デッキに3枚入れるようなカードではないと思うが、LVモンスターデッキの良きスパイスとなりうるカードだと思う。
第2位《簡易融合》
ほとんど場合《サウザンド・アイズ・サクリファイス》を呼び出すことになるだろうから、モンスター除去魔法として使える。ただし、この場合はライフコストと攻撃できない制約があるから、《氷帝メビウス》との併用が最善だ。
単純に生け贄用モンスターを確保することもできるので、特に帝デッキにおいては3積みしても問題ないだろう。《洗脳-ブレインコントロール》3枚とあわせるとライフコストに悶絶しそうな気はするが。
きるとさんが《洗脳-ブレインコントロール》との比較記事を書いているのでそちらもどうぞ。
第1位《魅惑の女王 LV5》
観賞用。
セット雑感
いつも思うのだが、どうしてコナミは箸にも棒にもかからないようなカードばかりを量産するのだろうか。専用デッキにすら見向きもされないようなカードなど誰も必要としない。
特に今回は《魅惑の女王》がひどすぎる。自分ターンのスタンバイフェイズ時に進化とか明らかに遅すぎる。これでは誰もデッキを組もうとしないではないか。イラストはよいのに効果の方はひどすぎだ。
チェーン関連はすべて条件を一つ下げてちょうどいいように思える。それでも使いたくないカードもあるくらいだし。「同一チェーン上に複数回同名カードの効果が発動されている場合、」などという文面も要らない。こんな条件をかける必要が本当にあるのか?何か悪用できそうな例が見つかった人はぜひとも報告して欲しい。
今回のパックの最大の汚点はフィールドの列に焦点を当てたことだろう。カードのデザインとしては非常に興味深くおもしろいのであるが、プレイする方からしてみればこれはひどいことである。もう場に出たカードを横にずらすことは許されないのだ。プレイマットがない場所での《爆導索》とか悪い冗談にしか思えないし、これからはどのマスに召喚するのかを宣言しなければならないことになる。今までカードを定位置にずらしていた人はその癖を改めなければならないだろう。公式大会でやったら注意や警告が飛んでくることになるだろうから。
はじめまして。
「同一チェーン上に複数回同名カードの効果が発動されている場合」の部分が入ったのは、この一文がないと例えば血の代償などで比較的容易にチェーンを積み上げる事が可能だからだと思います(ますますガジェがパワーアップ;)。
カードの弱さは、まあ多少は仕方ないかなと。
逆に制限改定直前のこの時期に壊れたカードを出されると、半年は遊戯王OCGが暗黒に包まれますので……。
なるほど《血の代償》ですか。
これを使えばある程度はチェーン数を稼げますね。
情報ありがとうございました。